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Channel: 横浜発 驢馬人の美食な日々
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新生「サローネ ドゥエミッレセッテ」

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 ぼくの大好きなイタリアンの「サローネ ドゥエミッレセッテ」
 昨年末に中華街から山下公園側に移転されました♪

「サローネ ドゥエミッレセッテ」@山下町(☆☆☆彡)
http://www.salone2007.com/

SALONE 2007 492
 
 極上中の極上。
 ここは間違いなく横浜随一のリストランテ。密度が濃いとぼくがうらやましがる東京まで含めてもトップクラスに値します。
 二人のシェフが織り成す極上の料理、ソムリエによる手頃でありながら味わったこともないようなワインの選択、居心地の良い接客と空間…良きパートナーと一緒であれば、きっと時間を忘れられる場所です。
 
住所:横浜市中区山下町36-1バーニーズニューヨクークB1F
電話:045-651-0113
定休:日曜/第1・3月曜
営業:12時~13時/18時~20時
 
 新生「サローネ」の場所は中華街を離れ、より山下公園側の「バーニーズニューヨーク」の地下1階。
SALONE 2007 525
 以前は「トラットリアブレビス」があった場所です。山下公園側の側面から入ると、バーニーズニューヨークを横切らずに入れます。
SALONE 2007 526
 階段を降りる時からサローネの青い壁に金のマーク。両側には天井から下まで下がった金のカーテンです。
 降りた場所にはガラスの前面で重厚でスタイリッシュな扉が解放されている入り口。両側には金属製の木のオブジェが置かれています。(これ、昨年のレセプションから12月初訪時にはありませんでした)
SALONE 2007 524
 中に入るとレセプションで、青い絨毯の先にはグラスも置かれたドリンクの準備のスペース。
 ダイニングとの境の壁はガラスの棚になっていて、ワイングラスがずらりと並んでいます。ちなみに、以前の「サローネ」にはワインカーヴが見えるように併設されていましたが、移転後は見えない位置に置かれているはず。以前のお店ではダイニングから見えたバーニーズニューヨークの1階まで続くタイル絵の壁の方のスペースは地下でそのまま残っており、ワインカーヴの冷蔵庫が置かれているのです。
SALONE 2007 527
 ダイニングは以前よりもずっと広く、テーブルの一人当たりの席の間隔も広がりました。
 間接照明の素敵な空間で、両側にずらりとテーブル。
 奥の壁の向こうは厨房です。
 
15年9月26日昼の来訪。
SALONE 2007 493
 12時半でオープンテーブルから予約。これを電話で12時に修正させていただいております。
 食べ歩きには縁遠いはずの東京在住の家内のママ友がここでランチしたいと言い出したため、すぐさま予約。家内と3人での来訪です。
 
  現在は細田シェフと永嶋シェフの二人体制。支配人は山下さんです。
 
 飲み物はまずノンアルコールカクテルを。
SALONE 2007 494
 ピンクグレープフルーツにトニックウォーターとソーダかな?と思ったが、ノンアルコールワインの白だったらしい。なかなか良いセンスです。
 
ノンアルコールワイン白 800円
SALONE 2007 495
 リースリングのワインとして醸造してからアルコールを抜いたというノンアルコールワイン。
 
Pranzoランチコース 5000円
 6月2日から5000円一本になっています。15日にランチメニューが変わるようになっているそうです。
 
inizio/ 序章)A5サーロイン・メークイン・トリュフ
SALONE 2007 496
 夜の定番のつかみであるスピエディーノ。ランチでも出すようになったそうです。
 これがまた美味しくなった。
 白トリュフの香りも十分。
 牛肉にクリスプ感がうっすらして食感も良い。
 
stagione/ 訪れ)カツオ・葡萄・モッツァレラ
SALONE 2007 497
 紫色の丸いさらに白いレースを敷き、その上のガラスの皿に料理が。
 しっとりして脂も乗った戻り鰹に皮をむいた種無しのブドウ、水牛のモッツァレラチーズ、旨味のある生ハム、クレソンとラディッシュ。
 ここに燻製をかけたオリーブオイルをかけ、苦味のアクセントにカカオニブを添えています。
 素材の味わいがそれぞれにしっかり感じられ、それを活かし、高め合う皿は珍しい。

SALONE 2007 498
 パンは2種類。
 クリスプ感が良いオリーブオイルたっぷりのフォカッチャ。ローズマリーにマルドンの塩がビシッと効いています。
 もう一つはあっさりしたパーネトスカーナ。
 
ispirazione/ 着想)ラビオリ・ペッシェラグー・ブロッコリー・リコッタ
SALONE 2007 499
 大きな深めの皿に。
 包んでいないラヴィオリ、と言う珍しい皿。
 間に挟まっているのはリコッタチーズとブロッコリのムース。
 煮込んだ白身魚の出汁とその身。
 上の黒いチャキチャキした食感で素晴らしいのは竹炭のパン粉とビンクペッパーです。
 伝統料理の再構築を掲げたサローネの向かっている良い方向性の一皿と感じました。
 
campanilismo/ 郷土)鮮魚・トラパネーゼ・ナス
SALONE 2007 500
 円盤状の黒い皿に、アーティスティックに盛り付けられてた魚料理。
 メインとなっているのはシンプルにローストした青森の真鯛。しっとりしたその身に皮がまた美味しい。
 横には短冊にしてセモリナ粉をつけて揚げたホクホクの米茄子。
 飾られているのは赤いトマトの皮のパウダー。その香りが新鮮に感じるほどのそのままのアーモンドとバジル。
 横に添えられているのはベストトラパネーゼ。シチリア伝統のバジルとトマトとニンニクのペーストにペコリーノを混ぜた物をたっぷり真鯛につけていただきます。
 
terra/ 大地)オルゾット・人参・牛ラグー
SALONE 2007 501
 銀色の皿の上に先ほどとは違うレース。
 これも熱々の大きな皿に盛られた大麦のリゾットのオルゾットです。北イタリアの料理だそう。
 煮込んでいるのは牛煮込みの出汁。
 この上に皮ごと2時煮込んだニンジン。これがけっこう主張していますが、それがまた良い。
 軽やかな酸味は赤ワインビネガーで締めてあるため。
 これにとても良いと思った最高の香り付けのタイムとジェニパーベリー。
 細田シェフの香り推しがとても良く感じます。
 
ristretto/ 濃縮)ムール貝・サフラン・ンドゥイヤ
SALONE 2007 502
 ワンスプーン料理はふっくらしたムール貝。
 上にはハーブのマジョラム。
 パン粉、セミドライトマトとリコッタチーズ。カラブリアの辛いソーセージであるンドゥイヤのペースト。
 下には白バルサミコとサフランで香りをつけたアサリだしのゼリーと松の実。
 フィノケットの香りもつけられていて、酸味と旨味と香りの複雑な共演が口の中で楽しめます。
 
filosophia/ 哲学)仔羊・ポレンタ・ヒヨコ豆・レーズン
SALONE 2007 503
 肉料理は玉ねぎとセロリとともに煮込んだ柔らかな仔羊のストゥファート。
 下にはポレンタとひよこ豆。そえられているのは燻製したリコッタチーズにレーズン。
 周りに散らされているのがシナモンパウダー。
 焼いた肉が好きで煮込みは好きではないので、これは今までの皿と比べると好みとは外れていました。
 
Spaghetti/ お好きな量で・・・)スパゲッティ ポモドーロ
SALONE 2007 504
 ランチの定番はこれ。赤い花の描かれた大きな皿に。
 ポモドーロは100gでお願い。ダイエットせねばならないのに、量多すぎた;^_^A
 
Dolce)小さなドルチェ
SALONE 2007 505
 木の葉型の大きな木の板の上に。
 アマレット風味のチョコレートプリンのボネ。この上にアマレット風味のアイス。オレンジのシロップ漬け。
 周辺には崩したスポンジケーキ。
 これは苦味がボイントになっていますね~。

P.P e Caffè o Tè)お茶菓子 コーヒー、エスプレッソまたは紅茶
SALONE 2007 506
 箱型の銀のプレートの上に5種類の小菓子。
 中央にはグレープフルーツの皮の砂糖まぶし。苦くて甘い。
 左にはメロン風味のホワイトチョコのガナッシュ。
 一番左にはシナモンをまぶしたリーゾネロ。
 右にはミントのせたヌーボラ。イタリア語で雲の意味だけど、ギモーブみたい。
 一番右にはボレンタのクッキー。
 
SALONE 2007 507
 食後の飲み物にはマキアート。ニコちゃんマークで。

 細田健太郎シェフ中心の体制になって彼本来の持ち味が活かされるようになり、香りを重視した素晴らしい料理を作られておられると、直さんから聞いた通りです。
 
 
15年10月6日夜の来訪。
 ランチがあまりにも美味しかったため、港南台の俊英を呼び出して、二人でディナーの再訪。
SALONE 2007 508
 濃紺のテーブルクロスに白い大理石のプレート。上にはサローネもマーク入りの青いナプキンと当日のメニューとドリンクメニューが入れられているデザインされた封書入れ。
 
SALONE 2007 509
 飲み物はノンアルコールドリンクをお願いすると、ピンクグレープフルーツにノンアルコールワインとソーダを使ったというこれ。ランチのものと一緒かな。

CENA Corso di 8 piatti10月のディナーメニュー 12000円
 夜のメニューはこれ1本。価格は以前の10000円から12000円に見直されています。
 しかし、それでもまだ素晴らしいコストパフォーマンスであることには変わりありません。

inizio/ 序章)A5サーロイン・ポテト・トリュフ
SALONE 2007 510
 いつものです。フランベしてあるとのことで、かわることなく美味い。昔は肉の厚みやペーストの練り方、塩気や白トリュフの香りなどに月ごとに結構な差があったりしたけど、安定の美味さになっています。
 
fusione/ 融合)甘エビ・モヒート・カラスミ
SALONE 2007 511
 モヒートをイメージした前菜。
 メインとなるのは塩漬けにして水分を抜き、ねっとりした口当たりで濃厚な旨味を持つ甘海老。
 これにライム風味のふわふわの泡のヌーボラ、モヒートのキーとなるラム酒のジュレに香り良いスペアミント。
 下には苦味にあるサクサクしたチコリです。
 最後にカラスミを振り掛けています。
 それぞれに質が高く、合わせて食べると素晴らしい調和を見せます。
 
combinazione/ 組み合わせ)ガルガネッリ・牡蠣・トリッパ
SALONE 2007 512
 これがまた素晴らしく美味しい一皿。
 自家製のショートパスタであるガルガネッリ。エミリア・ロマーニャ州が発祥で周囲には溝があり、中央には穴が開いたようになっているのでソースがよく絡みます。
 絡めたソースはペッシェカルネ。魚介と肉のソースです。
 ベースになっているのはそのままミンチにしているのではないかと思うほどに美味い牡蠣のソースで、ここに煮込んだ後表面を焼いてある焼きトリッパを合わせています。このトリッパの弾力最高。
 上には滑らかな口当たりのローストパブリカ、そして香りが素晴らしいフレッシュのタイムです。
 すんごく美味しいので、大皿で食べたい!!
 
SALONE 2007 513
 パンは少し大きめになりましたね。白く柔らかなパン。
 
filosofia/ 哲学)鮮魚・ハマグリ・タコ
SALONE 2007 514
 定番の皿はプレゼンテーションが進化。
 木の板の穴にいつもの皿が収まっており、金のスプーンでいただく。
 鮮魚はスズキ。下には九十九里のハマグリの切り身と歯ごたえある明石のタコとポロ葱。
 白濁した濃厚なハマグリ出汁。そしてハーブのディルとオレンジ風味のオリーブオイルです。
 物足りなく感じることも昔はあったが、今は安定して良い出汁が味わえるように工夫されている気がします。
 
ispirazione/ 着想)ホロホロ鳥・アールグレイ・泡
SALONE 2007 515
 ホロホロ鳥です。低音調理後に表面を炙ったらしく、なんとも優しい肉質。
 その下には鴨レバーのムース。
 周辺にはアールグレイのエスプーマです。
 上には赤タマネギのマリネです。

colorazione/ 緑彩)リゾット・バジリコ・アオリイカ
SALONE 2007 516
 白と緑が鮮やかな皿。
 北イタリア・リグーリア州では定番のバジルのリゾット。これがまた激ウマ。
 リゾット用の米であるイタリアのカルナローリ米をアサリの出汁で炊き、リグーリア州特産のバジルペーストで仕上げ、クレソンを添えています。白いのは塩漬けにして旨味と甘味を濃縮させたアオリイカ。
 アクセントに唐辛子のピカンテオイルをかけています。
  
ristretto/ 味覚の濃縮)猪・フランボワーズ・チョコレート
SALONE 2007 517
 ワンスプーンは猪バラのオーブン焼き!
 下には酸味の異なるバルサミコとフランボワーズの2種類のゼリー。
 香りと食感付けにジェニパーベリー、松の実、ローズマリー、そして樋口シェフが得意としていたチョコレート。
 最初に酸味がきますが、徐々にチョコレートが効いてきます。
 
carbonaio/ 薫り)牛イチボ・炭・白インゲン豆
SALONE 2007 518
 肉料理にはペルスヴァル社のナイフ、9.47シリーズ。切れ味は抜群です。
SALONE 2007 519
 赤い塗りの四角い皿で。
 これが煮込みをそれほど好きではないぼくにとってサローネに今まで欠けていたと感じる肉料理の物足りなさを完全に払拭してくれました。
 牛イチボの炭火焼です。その肉質の素晴らしさ、炭火の香り、赤身と脂のうまさは格別!!
 この地下で時間をかけて炭火焼などできないだろうと思っていたのですが、サーキュレイターでオイルとともに火を入れてから、塩を振って炭火で2分くらい焼いたものだというのですから驚愕。なんという時短料理(笑)!!
 下の黒いペーストはイタリアでは定番で合わせる白インゲンのペーストに竹炭を混ぜ込んだソース。
 蜂蜜と赤ワインビネガーで会えたトレビスにアマンサラスの葉。
 
tenere/ 掴む)手掴みで食べるチーズ +1650円
SALONE 2007 520
 3種類あるうちから二人で2種を選択してシェア。ブリアサヴァランスペキュロスとブリアサヴァラントリプルクリームを選択。もう一つは山羊のチーズであるクロタンです。
 切り株の断面の見える木の板の上に2種類が守られています。
 ブリアサヴァランスペキュロスはフレッシュなブリアサヴァランにシナモンケーキのペーストを合わせたもので、食感から味わいまでチーズケーキの雰囲気。
 ブリアサヴァラントリプルクリームは手の体温でとろける白カビチーズ。
 間にはトリュフが挟まれていて、辛味がありました。
 
destino/ 巡り合わせ)リンゴ・生姜・ウイスキー
SALONE 2007 521
 サローネでは今まで見たこともないデザートで驚愕しました。変わったなぁ。
 サクサクのクッキー生地を使ったようなチョコとカカオのシュー。
 間には生姜のジェラート、カスタード、バターソテーしたリンゴ、そしてウイスキーのゼリーです。
 ほのかにシナモンも香っていました。
 
binario/ プラットホーム)小菓子
SALONE 2007 522
 先日ランチの小菓子とかぶってはいます。
 中央にはグレープフルーツのピール。ストロベリーのチョコのキューブ、ミントの葉を乗せたマシュマロのようなヌーボラ、リーゾネロ、ボレンタとレーズンのクッキー、ヘーゼルナッツを練り込んだブルッディマボーニというアーモンドのメレンゲ。
 
Caffè o Tè)カフェまたはティー
SALONE 2007 523
 エスプレッソをドッピオでいただく。
 耐熱のガラスのコップが反り返った木の板の上に。スプーンは金色のヘラのような形状。
 

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