「蛤料理 日の出」@桑名(☆☆)
http://ishi98.wix.com/hinode987/
食べログ全国トップ50に入るハマグリ料理店。
「その手は桑名の焼き蛤」と江戸時代からも言われるハマグリの名産地で大正12年創業。すでに3代目と4代目の時代。
まさに桑名産の天然ヤマトハマグリがいただける日本を代表するはまぐり鍋の名店です。
住所:三重県桑名市川口町19
電話:0594-22-0657
定休:水曜
営業:11時半~14時/17時~22時

周辺には料亭などの店が並ぶところにある数寄屋造かと思われるような古い日本家屋。
入り口には黒い行灯。
石を貼ったエントランスを通り、白い暖簾のかかった玄関へ。

靴を脱ぎ、畳の玄関へ。

左の階段を上り、2階の和室です。天井を見ても改築を繰り返しているようで、昔の趣を残しながら、今の良さを感じさせます。

卓上の紙ナプキンには桑名の殿さんの歌詞が書かれています。当日のメニューも橋の下の紙に。
16年6月4日夜の来訪。

蛤は産卵前の5月~7月が一番良く、この時期は予約困難とのこと。名古屋の女帝に11月17日に誘っていただきました。なんと半年以上前です。
19時開始。
ぼくが一番遅かった。参加は主催のご夫婦。名古屋の女帝ご夫婦、食べログの2人、毎日外食グルメ豚さん、マーボーさん、それにもう一人女性です。

飲み物はウーロン茶。
口取

横に長いガラスの皿に。
右からいただきました。三角形の卵焼きかと思って食べたら、いきなりクリーミーなチーズ!?でした。そら豆は2粒。そして、わさびを乗せたうなぎの蒸し物?
中央には小さなハマグリに、プチプチの金色の卵と木の芽。卵はとび子かな? 巻いた生ハムにはなにか入っていましたがよくわからず。この上にはおろし生姜。
左に魚の南蛮漬け。酸味は好きな香りで美味しい。ガラスの器にはタコに明太子でした。
蛤なべ

こちらで使われるのは汽水の蛤。鍋で使用されるのは3~4年ものだそうです。
貝殻が薄く、身が大きくなるのだそう。このヤマトハマグリは年間200トンしか取れないのだが、この頃密漁が多い、と嘆かれていました。

鍋の出汁はカツオと昆布の出汁。

最初は蛤が3つ。産卵前でたっぷり旨味のある蛤。

ぷっくりした身はパンパンにはっていて、食べるとトロリとした中が流れ出します。美味いね~。
おかわりは煮た蛤の出汁が鍋のつゆに出て、蛤出汁が濃厚になっています。薬味には酢橘、柚子胡椒、一味があるので、そちらを使ってもいただく。でも、なくて十分旨い。ちなみに、どうしても残ってしまう貝柱、もう1枚の貝殻で外側から中にこそぐとスルッと取れて食べられます。

そして出ている葛きり。たっぷり出汁を吸ってこれも実に良い。これにはにはブラックペッパーをかけていただく。辛い味わいがまた美味い。
蛤天ぷら

生で剝き身にして地元の海苔巻いて天ぷらにしています。
揚げるのは米油。米油の発祥は桑名なのだそうです。宮古島の塩や旨味のしっかりした天汁でいただきます。
焼蛤

大きいのが8年もの、それより少しだけ小さいのは7年もの。
その身は虫焼かれたように火が入り、汽水域の塩気でいただく。
これがすごい。大きいために一口でいただくのも大変(笑) で、いざ口に入れると、そのエキスが口の中にたっぷりを広がります。蛤の紐を味わったのは初めてかも。
天ぷらと焼蛤の後に鍋の続き。

3杯目の蛤です。このころになると出汁の味がもうやばいくらいに蛤出汁。

豆腐、ねぎ、三つ葉がここで。生姜醤油か伊勢醤油を使ったポン酢かを選択するので、生姜醤油でお願いしました。
雑炊

トロッとした雑炊。蛤出汁なのでめちゃ美味い!! 上には海苔。レンゲがまた食べやすい薄手のものでした。
香の物はたくあん、大根の茎、人参、きゅうり、紫蘇漬け。
それに、じゃこ山椒と蛤のしぐれです。

鍋は2つあったので、もう一品、にゅうめんです。しなやかで滑らかな麵。蛤出汁には合います。
水物

甘酒豆腐です。確かに甘酒味。上にはサクランボ。

締めのほうじ茶。
鍋は取り寄せもできるので、家に送ることにしました。1.5kgです。6月14日到着。
家族3人で美味しくいただきました♪