「草季庵(そうきあん)」@御殿場(☆☆☆)
http://www2.ocn.ne.jp/~soukian/
昔、あひるさんにお勧めいただいて、ようやく訪れる機会が得られたおそば屋さん。
その料理の一つ一つが妥協なく突き詰められた素晴らしい一皿の連続。モットーが「おいしさのためには何でもするつもり」で、実際に実践できている店は希有と思われます。
おそば屋さんにして☆☆☆は初めてです。ぴったりとぼくの好みにはまりました♪
住所:静岡県御殿場市杉名沢306-1
電話:0550-88-0808
定休:月曜(祝日は翌日)/夜は予約のみ営業
営業:11時半~15時(土日祝~15時半)/17時~19時半(土日祝18時~20時半)
御殿場駅から少し離れた場所。
周辺には畑が広がるのどかな田舎の面持ちの場所です。
木造の平屋でお店があり、石臼挽蕎麦の板看板。

角にはガラス越しにそば打ちの場所が見えます。
入り口には和のベージュ色の奇麗な暖簾がかかり、草の文字は草冠だけ。

中には玄関で靴を脱いで上がります。

家の造りは昭和のそれで縁側から天井まで古い設計ですが、随所に新しい意匠があるので、リノベーションした建物でしょうか。

ぼくらは玄関脇の4畳半でいただく。掘りごたつになっていて座りやすい。天井にはスピーカーでゆったりしたジャズが流れ、間接照明やダウンライトでおだやかな明かりがさしています。
14年1月13日昼の来訪。
11時40分ですでに満席で6組待ちでした。
玄関の中待ち合いで座る席はなく、外の木のベンチで待つ。ストーブは古いもので壊れ気味らしく、チャッカマンでつけるが、いまいち燃え上がりすぎたり小さすぎたりで調節不能でした。後から来たカップルも試みましたが駄目ですね…。

最初にだされたのはお茶でも蕎麦茶でもなく、そば湯!? うえに挽いた蕎麦のからのようなものが胡麻と同じような感じで浮いています。富士の湧水を求めて使っているということのスタートなのでしょうね。
鴨のロースト 1300円

ロースとしてからさましてあり、味が落ち着いてから切ってだしているようです。そのため一番早く出ました。
レアに仕上がっている鴨肉の美味さももちろん、かかているタレもコクが深く、白髪葱に至るまで辛味が鮮烈で美味しい。
これは人気があるのも当たり前です。
やきみそ 500円

柚子が香り、蕎麦の実の美味しさがよく味わえる蕎麦味噌。その熱々さと味わいのバランスには脱帽です。
横についているゴボウもシンプルながらほくほくで極上。
揚げそばがき 700円

これは素晴らしい表面はパリッとして食感良く、中はふんわり滑らかな口当たりの揚げそばがきです。
濃いめのつゆに浸り、上には赤い色の美しい辛味大根のおろしと刻み葱、そして、ちりばめられた海苔です。
天ぷらせいろ 1600円

野菜にはピーマン、レンコン、そして甘い大根? キノコは椎茸、舞茸、エリンギです。海老は尻尾付きで2本。
天ぷらは強めに揚げられていてかなり食感が強い。塩気もそうだけど、半端なことをしない感じで、ぼくの好みにあっています。天つゆでいただきますが、塩だったらどうなんだろう?と思いながら食べていました。

ざるの上の蕎麦は一九ということで、粗挽きで蕎麦の香り強く、蕎麦の実のとろみを感じる口当たり。少し太目で噛みごたえ良く、昇天ものの美味しさ。蕎麦につける汁も濃くて塩っぱくて旨味が強い。よくぞここまで突き詰めてくれたと感動です。そして、蕎麦も汁もケチらずしっかりとした量があるのもうれしい。
薬味にはおろしわさび、葱、下ろし大根。

そば湯はそこそこに濃いもの。美味しくいただきました。
これ、安すぎませんか!?
天ぷらそば 1600円
娘の注文は温かいもの。天ぷらは盛り合わせでせいろと同じ。別盛りです。

温かいそばには柚子の皮と三ッ葉。
辛味せいろ 1000円
家内は辛味大根のおろしがつくこれを。せいろは天ぷらと一緒です。

片付けしてくれて出てきたのはほうじ茶♪
そばアイス 300円

キャラメルのような色合いの蕎麦のアイス。確かに蕎麦です。香ばしくて美味しい~。途中で娘にとられましたが。
添えられているのはもちもちした感じの蕎麦メレンゲみたいです。面白い食感でした。
そばあんみつ 600円

娘はこれ。小さなそばアイス3つに、丹波の大納言あんこ、蕎麦寒天、いちご、求肥に黒蜜をかけています。
ちなみにこのお店、子供は小学生以上です。
これで最初のそば湯に紀州の梅干しでも入っていたらさらに良かったのかも。