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Channel: 横浜発 驢馬人の美食な日々
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「オーベルジュ オー・ミラドー」の写真追加

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 箱根大涌谷も大変なことになっています。

 同じく警戒レベルが2に引き上げられた蔵王では風評被害による減収から廃業される旅館もでておりますので、箱根が心配。

 こちらのオーベルジュの横にあるホテルジャパン箱根では山中湖など他に振り替えるサービスを行っているそうです。

 ということで、気になったついでに「AUBERGE AU MIRADOR(オー・ミラドー)」の写真を追加して記録を今の色合いに直しました。

  

「AUBERGE AU MIRADOR(オー・ミラドー)」@箱根(☆☆彡)
http://www.mirador.co.jp/

MIRADOR
 

 建物も家具も料理もすべてトータルにプロデュースされた日本のオーベルジュの草分け。

 箱根桃源台の緑深い自然の中に融和した洋館、俗世とは離れた穏やかな時間をすごすことのできる可愛らしい部屋、優れたスタッフによる充実したサービス、3拍子そろった今でも日本のトップを走る素晴らしいオーベルジュです。
 
住所:足柄下郡箱根町湖尻159-15
電話:0460-4-7229
 
 白い門構えで比較的小さいな建物。

 05年8月15日の宿泊で、その日は門から入ったところにポルシェがとめられていて中には入れない。

 そのまま「パヴィヨン・ミラドー」を通り越し、結婚式参列客用の駐車場に停めて電話する。すると老齢の衛兵のような格好をした方が来て、パヴィヨン・ミラドーの門を入った場所の駐車場に案内してくれました。
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 オーベルジュの男装のような黒いスーツの女性がそこまで来てくれて荷物を持ってオーベルジュの方へ。

 

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 女性をときめかせるような西洋風の造りで、入ってすぐに2階へあがるゆったりとカーブした階段。吹き抜けのためとても優雅。

 
 まずは一階のフロントに面した奥のソファの部屋へ。
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 ミントのハーブティーをウィルカムドリンクでいただく。これが透き通った味わいで気持ちよいのだけど、ミント自体がちょっと苦手…。

 
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 部屋は少し小さいそうですがダブルの部屋を希望していました。

 しかし、どうも排水の方が故障気味とのことで、宿泊費同じでツインの部屋にランクアップしてもらいました。
 階段上がってすぐの204号室です。
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 部屋はシングルベッド二つ。天井には黒い針を模した飾りがついています。統一感ある内装は西洋の小洒落たホテルの趣できちんとクーラーが入れられていて涼しい。電話で聞いたとおりテレビも冷蔵庫もありませんが、お風呂と洗面はゆったりとしているし、ベランダには白いテーブルと椅子がおかれています。氷の入ったクーラーにはエビアンとペリエもありますね。

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 ベッドの上には白いバスローブ。

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 チョコレートの入った金色の小箱もうれしいサービス。

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 洗面はこんな感じ。

 

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 オー・ミラドーにはプールもあります。木陰涼しく、プールサイドで飲み物を飲むこともできる。

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 ロッカーの鍵は部屋の鍵と一緒についているので、いつでも楽しめるそうですが、残念ながら夕方でしたので入りませんでした。
 
 夕食は17時半から。昼食との時間が空いていないのでつらかったのですが、デザートの時間には移動してシャンソンを聞けるというのでその時間で了承しました。案の定ほぼ一番目の客です。

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 ダイニングには巨大な暖炉や絵画が。部屋同様赴きあり居心地の良い空間です。

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 若い見習いみたいなギャルソンもしっかり教育されていてまったくもってお客様気分です。

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 アミューズグールを楽しむ間に本日のメニューを決めます。
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 コースメニューからしてデザインがよい。惚れました。
 通常の宿泊のコースは箱根風ドダンブーファン式ポトフ(農園野菜のシンフォニーメニュー)になりますが、+4000円でシェフの創作メニュー、+6000円でシェフのお勧めメニューとなります。お勧めになるとメニューがなかったので創作にしてみました。隣のカップルは普通のにしたみたいですが、それでもその値段の差をあまり感じさせないよいメニューにサービスですね。

 

シェフの創作メニュー 05年8月15日

 

アミューズグール)

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 ガラスの皿にさかさまにして立てられたグラス。グラスの上には丸いフライがひとつ。グラスに閉じ込められるようにカナッペが。そして花が飾りとして皿にのっています。
 まずフライを手でとって食べる。中は香りの強いふんわりしたチーズです。

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 上のフライがなくなったところでグラスをきちんとし、そこにガスパッチョスープが注がれます。カナッペは紅鱒のムースに小粒のいくら。これらをのせているのはパンではなくサクサクのパイ生地みたいです。ガスパッチョスープはキュウリにりんごを摩り下ろしたような味わい。やや甘くキュウリの香りが強いのでちょい苦手です。

冷前菜)地鶏玉子と鮪のスモークゼリー 貝柱と海老と共に
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 底面に細工が施された美しいガラスの皿で出される。バルサミコで描かれる線に迷いはなく芸術作品のようです。
 手前には茹でた車えびに小柱とスプーン1杯分のキャビア。小柱は昆布で締められている様な味です。
 皿のメインはコンソメのゼリー。中には夕焼玉子という黄身が夕焼け色をした半熟玉子と燻製されたトロが閉じ込められています。濃厚な黄身の味わいにコンソメと燻製の香り、マヨネーズベースのソースが重なります。上には葉物野菜に赤芯大根の薄切り。
 皿の手前にはフルールドセルと思われる荒い塩が散らされており、塩味が薄いときはこれで調節できる心配りも。塩分は十分でしたから使いませんでしたが、味を見ると塩も美味い!
 
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 パンは自家製ライ麦パン。バルサミコとオリーブオイルがついています。

 

温前菜)トリ貝のキャナッペ仕立て

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 巨大なブリオッシュの上に刻んだトマトベースのソースを塗り、ほうれん草とトリ貝をのせた温前菜。ドライにしたトマトの皮が飾られています。ソースは溶けたバターにバルサミコ。とても一口では食べられないカナッペです(笑)。


魚料理)本日の近海魚 その時々の調理で

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 黄色の大きなズッキーニの上に真鯛のポワレ。このポワレの素晴らしさの真髄は皮と皮際にありました。ものすごい弾力でナイフで切れないくらいだったのですが、口に入れて噛むとその弾力が心地よい。こんなの初めてです。上にはクレソン、ソースは贅沢にサフランたっぷりのものです。ズッキーニは種まで柔らかい。

口直し)ジャスミンのグラニテ

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 ジャスミンの香り濃厚なシャーベットです。やや苦いが、口はすっきり。

 

メイン)天然シャモ鶏 胸肉のワサビソースと股肉のプロシェット
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 「サン・パウ」のようにアーティスティックな一皿。手前には甘辛いタレで焼いた軍鶏の股肉と肝、ねぎの焼き鳥。鶏肉の弾力は良く、表面にはカレーのソースを塗って焼いたのか刺激的です。ねぎは肉厚でこれも辛い。その下には地の黒米が。奥にはさっぱりした軍鶏の胸肉にキュウリの細切り。緑色のワサビのソースはクリーミーでワサビのとげとげしさを見事にまろやかにしています。

プレデセール)チョコレートの軽いムース オールスパイス風味

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 蓮華の上に空気がたっぷり入ったふんわりしたミルクチョコレートのムース。羽のようにスパイスを含んだカリッとしたパイ生地が立てられています。

デセール)フルーツのコンポート ゼリー仕立てと赤ワインのグラニテ

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 あまりに食べるのが早かったためか、メニューと内容が違います。ブルーベリーのコンポートとソースの上にヨーグルトのアイスです。これにもサクッとした薄いクッキーが羽のように立てられています。周辺にはパウダーシュガーが降り積もっていて、夢のような色合いと味です。
 

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 この後、表のテラス席へと移動してプティフールとエスプレッソをいただく。ライトアップされると昼間は今ひとつだったテラスが見違えるように綺麗。羽蟻が多いのが欠点ですが。
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 プティフールはマカロン、ビターなチョコレートのクリームなどをはじめとした8品。

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 20時からはパヴィオン・ミラドーのテラスでストリートオルガンを使ったシャンソンを聴く。

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 TOMAというフランス人のおじさんで、最後に「オー・シャンゼリゼ」の日本語版を披露するお茶目さが面白い。
 
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 夜のお風呂はコロニアル・ミラドー1階の大浴場で。

 その後はすることもないのでそのまま就寝。
 
 テレビやインターネットがなくともゆったりとした楽しい時間がすごせました。


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