Quantcast
Channel: 横浜発 驢馬人の美食な日々
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1243

新生「くろぎ」

$
0
0

くろぎ@大門(☆☆☆)
http://www.kurogi.co.jp/

 和のアイアンシェフでした黒木純の大将の名店「くろぎ」@湯島が移転されました。良い方向にブラッシュアップされ、それに応じて価格も高く…。

 その素材の良さ、料理の技量、年月を経てより向上し、プレゼンテーションも素晴らしくなっておりますよ♪

  
住所:港区芝公園1-7-10
電話:03-6452-9039
定休:日祝日・月曜
営業:12時~14時半/17時~23時
 
 大門駅から芝公園の方に歩いた場所にありました。
 黒塗りの建物のようによるな見えます。お店の入り口には女性スタッフが立たれていました。入店予定時間の15分前です。

 木の格子戸を入り、井戸のような物が置かれている小さな庭を見つつ右に。笑門と書かれたお札を掲げた茅の輪が。無事に夏の暑さを乗り越え、元気に何事もなく、無病息災を願うのが茅の輪くぐりだそうです。
 そこからエレベータで2階へ。

 10席ある白木のL字型カウンター。カウンターと厨房の間には水が流れています。新生くろぎのメインはこちらなのです。

 木の盆に盃や箸など。

 

17年6月13日夜の来訪。

 浜松町周辺の飲み屋の充実ぶりに圧倒されつつこちらに。
 20時半からで、マリス姉さんの会。姉さんとぼくの4人です。

 黒木の大将は髪型が側面刈り上げになっていました。ルブタン岡部さんはなにやら独立の気配。

 最初に冷たい煎茶を出していただく。
 
 コースは基本30000円というおまかせ1本。

 最初に大将手ずから日本酒を盃に注いでくれます。

 木の盃で黒木のマークが金で描かれていましたが、注がれる面は全面金箔貼り。
 

 最初に梅雨の時期なのでと水玉模様のある有田焼の蓋碗に。
 臭みなく旨味がしっかりした鯛の煮こごりに、ジャガイモとホワイトアスパラガスのすり流し。
 プリンプリンのジュンサイとツツジ科の実である岩梨。そして上には宮崎産のキャビアです。
 うまーい! やっぱりくろぎはいいな、と思う。
 

 プレゼンテーションがバージョンアップしています。
 熱々の陶板の上に焼き胡麻豆腐。定番です。
 

 2色の鯛そうめん。少し太めで美味しい鯛のすり身のそうめん。緑の方は新茶の時期なので新茶を練りこんであります。
 上には身が大きくしっかりしていてとてつもなく甘く美味いウニと、すりおろしたオクラ。ほのかに柑橘系の爽やかさと苦味を感じます。
 出汁も飲み干してしまう良さでした。
 

 初夏の鱧。梅雨の雨を飲んで育ったという大ぶりなものです。

 骨ぎりして出されたそれは素晴らしい。ふわふわでとろけるよう。
 つけるのは右にむっちりしたゴマ入りの酢味噌、左に醤油。
 美しくかき合わせたようなわさびと糸のように千切りに切ったきゅうり、大葉。
 上には軽やかに上がっている鱧の骨せんべい。

 素揚げしたような振り振りして旨味の濃い伊勢海老の身に、とろみのある海老味噌の餡。プリンとした身が大変美味。
 横にはおろし生姜。
 

 ガラスの皿に。左は優しく炊かれた甘いナス。右は皮をとろとろに炊いた蛸。
 上には木の芽で、手前に辛味のしっかりした山椒の七味。
 

 ここで手桶に活き鮎を見せていただく。

 お椀。さすがの出汁。基本的には鰹ですが、そこに乾物であるバチコが入りその旨味が加わっています。
 入っているのは柔らかく煮込まれた芋茎と表面を炙った根曲り竹。香りづけに柚子の皮。
 

 八寸。二人分です。茅の輪をくぐり、手を伸ばして欲しいと。
 程よい火の通しの大分の車海老、鯛の真蒸を使った松風、バリバリといただける素揚げしたサワガニ、旬の白瓜に麦味噌と胡瓜で作ったツバメ。むっちりと美味しいバイ貝。新ものの石川小芋、大きな青梅、そして笹の葉の中には美しく昆布を巻いた押し寿司。

 手前の器には生湯葉に生麩かな。とろみのある餡にわさびでいただく。
 

 氷の上に春大きな蓮の葉にお造り。
 左は氷見で取れた定置網のマグロ。135キロの大物で、きめ細かく繊細な脂の乗り具合で美味しい。
 右は丹後の鳥貝。
 右にそれだけで美味しくいただける黄身醤油。左は醤油です。

 清流を描くようなガラスの皿に鮎の塩焼き。飾りは当然蓼の緑。頭からいただく。旬のほろ苦さと旨味が嬉しい。
 緑が美しい蓼酢でいただく。
 横にはこんにゃくとレンコンのきんぴら。
 

 そして鱧しゃぶ。クセがなく甘い玉ねぎと一緒に。山椒の実がピリリと引き締めます。
 左にポン酢、右には大根おろしと梅肉。この梅肉は溶かずに、鱧にのせて食べるよう言われます。
 なんとも、全てに妥協なく、良いものを合わせた鱧しゃぶ。
 
 ここから土鍋で炊いたご飯が3種類。

 付け合わせの香の者は入れ物が変わりましたね。
 万願寺唐辛子が珍しい。ピクルスのような感じでした。
 

 最初の一杯は白米。北海道の希少な品種であるおぼろづき。雪の下に1年半寝かせたものです。まずは一口。その粘りと甘味を感じます。

 ここに親子丼の具のようなものが出されます。しかし、これは鶏肉ではなく、ハマグリの玉締め。プリッとしてジューシーなハマグリをいただく。

 2杯目は土鍋の段階で大きく厚いハラスの入ったハラスご飯。

 茶碗に盛られたそれはご飯にハラスが混ざっているというよりも、ハラスのほぐし身にご飯が混ざっているのではないかと思うほど。

 3杯目は鯛茶漬け。ゴマだれを絡めた鯛の身を白米に乗せていただく。

 さらに煎茶を入れてもいただく。
 

 甘味前に小さな煎茶。
 

 トロントロンのわらび餅。きな粉たっぷりに黒蜜をかけていただく。これが最高! 家内に食べさせたい!!

 さらにわらび餅のなくなった後は塩のアイスを追加。

 デュケムをかけていただく…が、ぼくはもらわず。。
 

 食後には水出しアイスコーヒー。コーヒー豆のフルーティーな甘みが感じられます。
 
 会計は41580円。ノンアルでこれはすごいです。なかなか再訪できないな……。いや、予約も難しいのですが……。

くろぎ懐石・会席料理 / 大門駅御成門駅浜松町駅
夜総合点★★★★★ 5.0


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1243

Trending Articles